【現場レポ】真夏の全国ツアー2025福岡公演2日目ー神ファンサと圧巻のパフォーマンス

※記事の内容について、ライブのセットリストに関するネタバレは含みません。

今回の福岡公演2日目は、前日からすでにライブの物語が始まっていました。

遠征の楽しみのひとつといえばその土地ならではの美味しい食事
私はライブ前日に、福岡市内の名店「博多もつ鍋 やま中」を訪れました。

乃木坂ファンの間ではおなじみのお店で、バナナマンさんもテレビやラジオでたびたび話題にし、メンバーの一ノ瀬 美空(いちのせ みく)さん小川 彩(おがわ あや)さんも過去に「美味しい」と絶賛していた場所です。

店内に入ると、もつ鍋特有の香りが立ち込め、目の前でグツグツと煮立つ鍋からは食欲を直撃する香ばしい匂いが漂ってきます。

ぷりぷりと弾力のあるもつ、旨味の凝縮されたスープ、シャキシャキの野菜が絡み合い、一口ごとに「これは明日も頑張れる」と思わせてくれる味でした。

遠征前夜のこの一杯が、翌日の体力と心の充実を約束してくれたように思います。

そして迎えた当日。
福岡市内は朝から警報級の大雨でした。
会場に向かう途中、傘を差していても靴や服が濡れてしまうほどの強い雨。

それでも会場周辺には笑顔のファンが溢れ、推しメンタオルやペンライトを手にしながら列を作っていました。

開演前の会場内は、雨のせいで湿気を帯びているはずなのに、熱気と期待感がそれ以上に満ちていて、不思議と居心地の良い空間でした。

悪天候はむしろ一体感を高め、開演の瞬間を待つ空気を熱くしていました。

ある曲の間奏に入った瞬間、会場の空気が一変しました。

"しーちゃん"こと3期生の久保 史緒里(くぼ しおり)さんがステージ中央に立ち、曲の世界に完全に入り込んだ表情と動きで空間を支配します。

視線の鋭さ、呼吸の間合い、振りの一つひとつに意志が宿り、見ているこちらの感情が強く揺さぶられます。

その数分間、観客はほとんど息をしていないかのように静まり、久保さんの一挙手一投足に引き込まれていました。

これがファンの間で“スーパーくぼしタイム”と呼ばれる所以なのだと、改めて実感した瞬間でした......。

今回のライブで特に目に入ったのは、、、
今年初めてツアーを回る”うるみん”こと、6期生の森平 麗心(もりひら うるみ)さん

まだ加入から日が浅いにもかかわらず、そのダンスは非常にしなやかで、動きが非常に滑らか。
力を込めるところと抜くところのメリハリが鮮明で、フォーメーションに自然と溶け込みながらも、ふと視線が奪われてしまいます。

彼女のダンスには音楽の流れを“”として描くような美しさがあり、見ているだけで曲の情景が浮かび上がってくるようでした。

そして、同じく6期生の瀬戸口 心月(せとぐち みつき)さんについても加入後間もないとは思えないほど堂々としたパフォーマンスを見せてくれました。

ステージ中央に立った時の存在感、立ち姿の美しさ、表情の切り替えの速さ―
どれもが自然で、まるでこの場が彼女のために用意されているかのようでした。

その姿は、加入初期の井上 和(いのうえ なぎ)さんを彷彿とさせる静かな求心力があり、今後の乃木坂46を支える重要な存在になる予感がしました......。

ライブが始まり、
気づけばあっという間にアンコールに突入。

ステージ上のパフォーマンスに釘付けになりながらも、私はある瞬間を狙っていました。

そう、トロッコに乗っていた5期生岡本 姫奈(おかもと ひな)ちゃんからのファンサです。

推しメンタオルを高く掲げ、さらにスケッチブックには「1+1=?」と書いた紙を用意していました。

視線がスタンドに集まった時、なんとひーちゃんがこちらを見て、推しメンタオルを指差し!
さらにほんの一瞬考える表情を見せてから、満面の笑みで「2!」とピースサイン。

たった数秒のやり取りでしたが、その瞬間、会場の音も照明も霞むほど嬉しく、心が跳ね上がりました。

さらにさらに!
5期生の川﨑桜(かわさき さくら)さんも魅せてくれました。

福岡公演1日目の終演後に送ったトークメッセージで
「煽りをうまくできなかった」と悔しさを語っていましたさくたん

その言葉を知っていたからこそ、2日目の彼女の表情には強い決意が宿っているように感じました。

そして迎えた煽りの瞬間。

声量も間合いも完璧で、観客の反応を引き出すタイミングが絶妙。
スタンド席の最後列まで一体となり、会場のボルテージが一気に跳ね上がりました。

前日の悔しさを糧に、わずか一日で修正し成功させる―
これこそがアイドルとしてのプロ意識なのだと感銘を受けました......。

今回の福岡公演2日目は、天候やハプニングすらもプラスの思い出に変えてしまう、乃木坂46の底力を強く感じる一日でした。

ひーちゃんの神ファンサ、しーちゃんの迫力のパフォーマンス、さくたんの脅威の修正力、うるみんのしなやかなダンス、心月ちゃんの堂々たる存在感。

それぞれの瞬間が輝き、豪雨の夜を特別なものにしてくれました。
次の会場でも、また新しい奇跡が生まれることを楽しみにしています。

〜Gallery〜

福岡マリンメッセの様子:Photo by nissy